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No.316
2013/06/18 (Tue) 04:35:37
![]() ユースホステルでの生活 ユースホステルでの朝は早い。 ドミトリータイプのため早く起きてしまうなんてことも最初のうちはあったが、数日もすればすぐに慣れ、翌日の予定が楽しみで目が覚めるようになった。今回はそんなホステルの話を中心に、クレジットカードやチップの事も交えて話していこう。 Hostelling International - Los Angeles/Santa Monica 1436 2nd St, Santa Monica, CA 90401 http://www.hilosangeles.org/ サンタモニカで泊まったのはホステリング・インターナショナルのユースホステルだ。ここは世界中の主要都市に展開する会員制のホステルで、他よりも安全で清潔だと教わり日本から予約を入れて行った。 一人旅初心者の僕は多少値が張る4人部屋に泊まったが、エコノミークラスなんてので多い所では12人部屋なんかもあったりする。 風呂トイレや洗面所、キッチンなどは共用で、部屋はあくまで寝る所と荷物置き場程度の感覚だ。くつろぐのは施設内にあるラウンジやカフェで、宿泊客の多くが旅人と言うこともあり結構気楽に話しかけたり出来る。 中学校の英語で"Hello how are you?"なんてのを習ったがまぁあまり使わない。隣に座っている人に突然"So where u from?"なんて声をかけるのが多かったし、僕もまたそう言って声をかけられた。 他にも顔見知りの相手には"How u doing?"なんてのが一般的で、多くの人が Are をほとんど発音していなかった。You を U としたのはそう言った崩した感じを出すための表現だ。 ここまで書いてもうお分かりだと思うが、僕は英語がそこまで喋れるわけではなかった。日常会話程度の聞き取りは出来たので言ってる事は分かるがなかなか喋るのは難しい。今回は英語の勉強も兼ねた旅であった。 ・部屋 僕はハードタイプのスーツケースをそのままロッカー代わりに使用し、展示PC用の盗難防止ワイヤーでベッドに括り付けていたが、まぁカリフォルニアやニューヨークへの旅行にしては若干警戒し過ぎだったかもしれない。 ロッカーには持参した南京錠を付けるのだが、例えばパンクのルームメイトなんかはいつも解放状態でその辺に持ち物が散らばっていた。僕のロッカーは彼の下だったのだが、帰って荷物を入れようとすると大抵1ドル札だったりコインだったりが上から落ちてきていて、いつもそっと戻していた。 他にも意外とカバンを置きっぱなしの人も多く、さすがに財布は無いが硬貨をポロポロ落としている人も多かった。まぁみんな所謂バックパッカーで荷物は服がメインだからラフな感じだったのかもしれない。 そんな連中と一緒にいると段々いい加減になってくるものだ。 これはまたサンフランシスコ編で登場するはずだが「巨漢のジョン」というなかなかファニーなオッサンがSFでのルームメイトにいた。ある日スーツケースのワイヤーを付けずに部屋から出ようとした時にそのジョンが物凄いキメ顔で「ナオキ、鍵をかけておいた方がいいぜ。」とアドバイスをしてくれた。 ベッドに寝そべったままでのキメ顔と、スーツケースに向けられた人差し指のバランスが物凄くツボに嵌って吹き出しそうになったが「そうだな、Just in caseだな。」と突っ込まずに真面目に鍵をかけたが、今考えるとやはり日本ではないのだから可能な限りの対策はしておくべきだ。ジョンは正しかった。鍵をかけない時は中身が盗まれてもいいものだけにしたい。 ちなみにこの巨漢のジョン、体格が良すぎてほとんど部屋から出ない。とにかくサンフランシスコで出会った中でいろんな意味で一番強烈な人物だった。サンフランシスコ編を楽しみにしておいてほしい。 それと、意外と役に立ったのが延長ケーブルだ。 部屋にはもちろんコンセントがあるが、人数分なかったり既に全部埋まっていたり、遠かったりなど自由に使えない場合が多いからだ。また僕の場合はカメラ周りの充電やラップトップに携帯電話と、それらをベッドの上で展開出来る環境作りには欠かせなかった。 プラグ形状は同じだったが、アメリカでは電圧が110や120Vと日本の100Vよりも高い。延長ケーブルを用意する時にはまず最初にチェックしたいポイントだ。また出国前に持参する電子機器の電源周りも一度全てチェックしておいたほうがよさそうだ。大体240Vまでだったりするのでそのまま持って行って使うことが出来るが、ヘアドライアーなどは対応していない物も多い。 ・朝食 HIのホステルは朝食がセットで付いている所が多く、朝7時から11時くらいまでキッチンやカフェで提供されていて、チェックインの時に宿泊日数分もらったトークンで手に入れることが出来る。また確かサンタモニカは無くなり次第終了だったような気がする。 基本の形はパン類とフルーツ一個、コーヒーやオレンジジュースなどの飲み物のワンセットだが日によって変わったり場所によって違ったりと様々だ。 例えばサンタモニカではシリアルにシロップ着けのカットフルーツとヨーグルトを混ぜれたり、サンフランシスコ・フィッシャーマンズワーフではワッフルかクロワッサンをトーストで焼いて好きなジャムを付ける事が出来る。そしてニューヨークではホットチョコレートやドーナツなんかも選べたりする。この組み合わせは最高だが、朝から目に見えて高カロリーなので覚悟が必要だ。 左:サンフランシスコでの朝食。たまに梨が選べたりもした。 右:セルフの場所が多かったがニューヨークはカフェで注文出来る。 サンタモニカに戻ろう。 朝食にピーナツバターに近いジャムが出ていたのだが、どうも食べ慣れない味で前に座っていた男性と話題になった。 彼はフランス出身でバイクの旅をしているらしい。いい趣味だ。明日からダウンタウンに宿を移すらしく駐車場が高いという愚痴と治安に関して心配していた。LAは怖いと言われやってきた僕もまた、同じく翌週からダウンタウンへ移ることになっていた。 お互いにスキッドロウには近付かず気を付けようと言うことで別れたがその時は日本人以外も治安を心配するのかと驚いた。普通に考えれば当たり前の事なのだが。 ・風呂とトイレ アメリカでは朝シャワーを浴びる人が多いが、多くのホステルでは24時間自由に入ることが出来る。ここサンタモニカではバスタブ無しのシャワールームが三つほど並んでいた。 比較的清潔だったが床のすのこがどうも気持ち悪かったので100円均一のスリッパを持参しておいて正解だった。 トイレは、まず個室の扉下に大きな隙間がある事に驚くだろう。これは犯罪防止のためらしいが日本のものに慣れているとなかなか落ち着かない。下手をすると隣に入っている人の足が見えるくらいだ。 これは確かニューヨークの空港だったが、扉の建て付けが悪い、というかドアが半分外れていて閉めても10センチほど隙間が出来てしまうものなんかもあった。 またトイレットペーパーが特大ドラムで低音を響かせながらごろごろと引き出すタイプだったり、通常サイズのものが最初から5個ほど横に並べてあったりととにかく合理的だ。悪くいうとあまり上品では無い。 ちなみにシャワールームとトイレは同じ部屋の中に隣接している。この辺りの写真を撮るのをすっかり忘れてしまっていた。 ・洗濯 連泊するともちろん洗濯の必要も出てくる。旅人が多いことからホステルにはランドリーも設置してある。アメリカで洗濯をするのは初めてだったが、ここでもクォーターが大量に必要になるので先に受付で両替してもらっておいたほうが良さそうだ。 一般的な洗濯機(上)と乾燥機(左)。ここのホステルは洗濯物の盗難の心配も少なかったので終わるまでラウンジでくつろいでいた。 基本的な操作方法は日本のそれとほとんど変わらない。もちろん英語ではあるが簡単なマニュアルも書いてある。 コインの投入はこうだ。クォーターを必要分並べて台座ごと押し込む。足りない場合どうなるのかは分からない。 またしっかり奥まで押し込まないと入ってくれない。 ちなみに金額シールと投入硬貨数の表記が違っていたり、台によって表記が違ったり案外適当なので、最初に受付で確認しておいた方が無難だ。 日本から小分け粉洗剤を持って行っていたのでしばらくは必要無かったが買うことも出来る。 ・イベント ホステルでは毎日様々なイベントが用意されている。ロサンゼルスでは既にスケジュールを固めていたのであまり参加出来なかったが街のガイドツアーやパーティー、ライブなどがある。 その中に無料のコメディー・ショーがあり、僕はあまり興味が無かったのだがカフェから出たところでお姉さんに呼び止められてしまった。どうやら客が入っていないらしい。 まぁ物は試しと参加してみることにした。とは言ってもそこまでしっかり理解出来るわけではないので笑うポイントがわからなかったりもする。ただ下ネタは万国共通のようでそこそこ笑えた。 だが他にも差別とまでは行かないが割と人種の違いや同性愛ネタなんかが多かった気がする。日本人男性は僕だけだったので日本人の男はHENTAIを見るんだろ?としつこく聞かれ若干嫌気がさしていた。ちなみにHENTAIというのは成人向けアニメの英語名だ。 その後も何度か日本人として小馬鹿にされた気がする。つまりは気分を害したわけだ。こういう時に皮肉の一つや二つ、さらりと言えるくらいには英語を喋れるようにならなければいけないと痛感した瞬間だった。 しかしまぁ「メキシコ人は『よぉLADY電話番号教えろよぉー』とすぐに聞いてくる」という話だけは面白かったので良しとしよう。 Tips ついでなので今回はクレジットカードとチップに関して話そうと思う。 ・クレジットカード クレジットカードは海外旅行保険のためにVISA二枚MasterCard一枚の計三枚を持って行った。カードの海外旅行保険はほとんどオマケのようなものだが、実はいくつかの項目で他のカードと合算することが出来る。また病気で死亡の場合は保険が効かない。 補償額が大きい点でオリコカードを選んだ。審査が緩く即発行してくれる点で楽天カードも用意したがこちらは利用付帯、つまり旅行先までの交通費を支払った場合にのみ機能する。そして予備にKCカードを持参した。 アメリカではカードでの支払いが一般的だ。もちろんキャッシュでも行けるがキャッシュオンリーの店は圧倒的に少なかった気がする。 カード決算で日本と違うのはPINコード式では無くサイン式がほとんどだと言うことだろう。もちろん日本語でも大丈夫だ。カード裏面と同じサインを記入する。 他に面白いのはレジ横のPDAの様な端末に自分でカードを通し、タッチパネルにサインを書くタイプだ。これにはiPhone版もあり、イヤホンジャックにささったリーダーに通して決算をする。 またカードが使えない場面もある。 まず代表的なのがガソリンスタンドでの支払いだ。日本同様のスタンド横リーダーにカードを「一瞬だけ」差し込んで素早く抜くのだが、詳しい理由はわからないが現地のカード以外は認識しない場合が多い。これは公衆電話でもそうだった。 この場合、古いアクション映画のようにスタンドの事務所に行って「何番にお願い」と言って給油してもらうのだが、満タンにするのは少し面倒くさい。というのも何リットル入るかわからないので事務所を往復する羽目になるわけだ。 これは各スタンドによって対応が代わる。最初に多めに請求しておいてから差額を返してくれるところや、先に満タン入れさせてくれるところ、(これはかなり心配ではあるが)給油が終わるまでカードを保管されるところなどがある。最後のはカードホルダーがあり普段からそういう方法を取っている場所のようだったので渡したが出来れば避けた方がよさそうだ。 最後にクレジットカードは盗難にあってもすぐ対応出来るようにカード番号とカード会社の緊急連絡先のメモを財布とは別で持ち歩いておいた方が安心だ。 また街中でのスリやスキミングの防止としても出来るだけ財布は鞄の奥にしまっておきたい。 ・チップ 英語表記でTIP、正確な英語読みでティップだが、こいつがまた面倒だ。払うべきか幾ら払うのか終始戸惑った。 簡単に分けると、テーブルまで料理を運んでもらったり、タクシーに乗ったりなど何かサービスを受けた場合はチップを払う。 払わなくていい場合、任意なのは、ファーストフードやコンビニ、レジ横にチップ入れが備え付けてある店だったりなどだ。 洋服屋などでは裾直し等で結構な手間を割いてもらった場合は渡してもおかしくはないが基本必要無いらしい。 サービスと言う点ではこのあとの話で出る映画スタジオでのツアーに家族連れで参加していたお父さんが、最後にガイドへチップを渡そうとしていた。ガイドは「ツアー代に含まれているから必要ないですよ」と断っていたが、まぁ臨機応変にという事か。 渡す額は代金の15〜20%くらいで満足度に応じて変動させるようだ。計算には消費税を含まない金額を使う。 計算が難しい場合はiPhoneアプリでTipStarと言うのがあり、数人での計算などもしてくれて便利だった。 これはUCIの友人に聞いた話だが、店の料理が不味く、サービスも最悪でよっぽどひどい時には2セントだけポンポンと残して帰るのだと言う。これは二度と来ない、と言う憤りも表しているのだろうか。まぁやらない方が無難だ。 カード決算の時に渡される請求書にサインをするのだが、その時よく見るとTipもしくはGratuityの項目があるので、そこに渡したいチップの代金とそれを含めた合計金額を記入するのだ。ただ合計金額の記入を間違えると店側の都合の良い方を請求されてしまう場合もあるので注意したい。これはPDA版の時も同様に指定出来る。 また独自の文化なのだろうか、キャッシュオンのバーでのチップ支払い方法に、ドリンクを受け取る時に1ドル、さっとカウンターに残して行くと言うものがある。お釣りを受け取ったあとそこから1ドル札残しておくとスマートだ。 またライブミュージックのある店ではミュージックチャージをチップとして支払う場所もある。その場合、店員がバケツを持って回ってくるので1ドルほど放り込んでおけばOKだ。 旅のお供
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No.315
2013/06/06 (Thu) 03:08:57
![]() フィルム・ツールス UCIの友人にはロサンゼルスに滞在中何度もお世話になった。 この日は僕が行きたいと言っていた映画機材専門店Filmtoolsへ連れて行ってくれるという。 昨夜電話で待ち合わせ場所を打ち合わせていたのだが、喫茶店名をてっきり交差点の名前だと勘違いしていて道に迷い、大遅刻をしてしまった。 途中探せど探せどフリーWi-Fiも公衆電話もなく、周辺の店に片っ端から入ってWi-Fiか電話を借りれないか聞いて回り何とかチョコレート専門店で手作りチョコ購入の客としてWi-Fiを使わせてもらうことが出来た。 忙しい中時間を作ってくれていた友人には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。モバイルルーターの必要性を感じたのはこの旅で後にも先にもこの時だけである。 合流後、Filmtoolsへと向かう。 ダウンタウン方面からグリフィスパークのある山を越えた地域、バーバンクにある店だ。 大きな地図で見る Filmtoolsは素晴らしい品揃えだった。 車載用吸盤だけでも十数種類あったり、撮影周りだけではなく現場のほぼ全ての部署に対応していた。つまり現場で必要な物は大体取り揃えてあり、例えばロサンゼルスロケで小物類なんかを現地調達する必要がある場合はここに立ち寄るスケジュールを組んでおいたらほぼ間違いないだろう。 そんな品揃え抜群な店だったが残念なことに僕の欲しかったGoPro Hero3 Black Editionは在庫なしだった。明日入荷するかもしれないし、来週かもしれないという曖昧な返答、翌週からのロードトリップで早速撮影しようと思っていたので渋々他を探すこととなった。 というのもこのBlack Edition、当時、発売されたばかりで生産台数もまだそこまで多くはなく日本に関しては発売日さえ未定の頃だったのだ。つまり初期ロットに手を出したわけだが。 他を当たる前にランチを食べる。同じくバーバンクにあるムーアズ・デリカテッセンへ連れて行ってもらった。ここの店内には壁一面有名コミック作家のイラストが描かれているスペースがあり著名人も度々訪れるのだと言う。ここではサンドイッチを注文、チキンとコールスローのような野菜の相性が抜群だ。 右:注文したサンドイッチ、これも抜群に美味い。 左:壁一面に描かれているイラスト。あのシンプソンズの作家本人のイラストもあった。 そこからジャパニーズ・スーパーマーケットへ立ち寄る。日本式のスーパーで店内の間取りや駐車場のギチギチ具合なんかも日本そのままなのだが、懐かしいとか安心すると言うよりなんだか奇妙な気分になった。 以前UK出身の誰かの話で日本のHUBに来ると奇妙な感じがすると言っていたのを思い出したがおそらくそれと同じだろう。 大きな地図で見る MOCHIとそのまんまなネーミングのアイスクリーム、友人のイチオシらしく雪見大福のようで美味しかった。 この日はそのまま解散したのだがどうしてもGoProが欲しかった僕は個人で問い合わせをしてみることにした。先ほど車内で他の機材専門店には連絡をしてもらっていたのだがどこも無く、逆に家電量販店ならあるのでは、と考えていたのだ。 早速ホステルの公衆電話にクォーターを積み上げてかけてみることにした。まずは一番近かったウエスト・ロサンゼルスのベスト・バイにかけてみる。と電話対応をしていた女性が今手元に最後の一個を持っていると言うのだ。 まさかあるとは思っていなかったので慌てて仮押さえをし、BBBに飛び乗った。 ベスト・バイは一般的な日本の家電量販店とあまり変わりはない。早速カメラコーナーに行ってみるとなんてことはない、お目当てのGoProが大量に並んでいた。確かに最後の一個と聞いたはずだが僕の聞き間違いだったかもしれないと言い聞かせつつ、まぁ手に入るならそれでいい。 一通りオプションパーツを揃え無事購入、これでロードトリップでの撮影が出来る。 それにしても、やはりここでも強いのは家電量販店、か。 ベスト・バイでGoProを入手したあと、まだ時間が早かったので少しダウンタウン方面へ歩いて散策してみる。牛角なんかもあったりして、わりと日本の店舗も進出しているようだ。 牛角よりもBMの兄ちゃんに目が行ってしまった。 ウエスト・ピコ・ブールヴァードをサンタモニカとは反対方面へ、ベスト・バイ横のサンディエゴ・フリーウェイを越え、ウエスト・ウッド・ブールヴァードの交差点まで歩いた所で大きなギターショップを見つけた。ギターセンターだ。 大きな地図で見る 盗難や引っ掛け防止の為か入り口でカバンを預けるようだ、そのまま入ろうとして受付のやたらフレンドリーなナイスガイに止められてしまった。 少々不安ながらも大型店だし大丈夫だろうとカバンを預け店内へ。所狭しと楽器が並ぶ中、ギターコーナーを探す。あった。素晴らしい品揃えだ。いつかは買いたいと思いながらいつも眺めるだけのフェンダーUSA クラプトンシグネチャーのストラトキャスターをここでもまた見つめる。マットフィニッシュのメイプル板が美しい、いい色だ。 僕もまたクラプトンに魅せられてギターを始めた一人で昔ストラトモデルのノンブランド・スターターキットを買い、ロゴを削ってlaylaのイントロを練習していた。 今ではそのフェイクストラトはブルーズ好きの後輩に譲り、レースセンサー・ゴールドとミッドブースト搭載のクラプトンモデルっぽいフェンジャパのストラトを使っているが、元々破格の中古品ということもあり全体的にガタが来ているのでそろそろ新しい一本と巡り会いたい時期なのだ。 楽器を眺めるのは楽しい。個体は違えど型によって様々なアーティストを連想するからだ。 ここでギブソンES-335が目に入る。これもまたいつか手に入れたいギターだが、これのブラウンサンバーストを見るとラリー・カールトンが、チェリーレッドを見るとリー・リトナーを思い出してしまう。 二人ともロサンゼルス周辺出身の代表的なジャズフュージョンギタリストで、まさに西海岸なサウンドだ。 この二人の共作にラリー&リーがあるが、実は僕が二人のことを意識したきっかけとなったのがこのアルバムだった。クラプトンのギターテクニックに酔いしれていた高校時代、「ジャズ界にはもっとスゲェ奴等がいっぱいいる」と親父がこのCDを渡してくれたのだ。そんなこともありこのES-335の色違いを見るとそれぞれを連想してしまうのだ。 ちなみにこのラリー&リーにはLAアンダーグラウンドという曲があるのだが、まさにここロサンゼルスの事を奏でた曲なんだなとLAの335を眺めながら考えていた。そして彼らもまたこのギターセンターに足繁く通っていたのかもしれない。 少し話がそれたが、このギターセンター、実はウエスト・ハリウッドにもありどうやらそこが聖地のような扱いらしい事を後に知った。少なくともハリウッド出身のリーが通っていたかもしれないのはこっちの方だろう。通常のガイドブックしか目を通していなかった僕は完全に見落としていたわけだ。 残念で仕方が無いがそこは次回ロサンゼルスへ旅をした時の楽しみに取っておくとしよう。一度に全部回ってしまうのはもったいない。 Tips 冒頭に電話の話をしたが、結局プリペイド携帯を買わなかった僕はホステルの公衆電話を使っていた。 カード社会、アメリカの公衆電話のほとんどはクレジットカードに対応しているが日本のカードは使えない場合がある。これはまた後の話でも出てくるセルフガソリンスタンドなどでも同じで使えない場合が多い。 公衆電話を使うかもしれない日はクォーター、25セント硬貨を多めに持っておきたいところだ。 ちなみにこのクォーター、ジュースを買う時、チップを払う時、バスに乗る時などとにかくよく使う。事前に多めに両替しておいてもいいだろう。年代別でデザインが違うので余ってしまったとしてもお土産に流用出来る。 旅のお供
No.314
2013/06/05 (Wed) 03:56:16
![]() ビデオ・スタジオ ロサンゼルスには何人か友人がいる。 その中の一人にユニバーシティ・オブ・カリフォルニア・アーバイン、UCIのフィルムコースの関係者がいるのだが、その彼に授業を見学にこないかと誘ってもらっていたのだ。 僕もまた映画好きを拗らせて東京でポスプロの仕事をしているのだが、幼少期から好んで見てきたのはTSUTAYAのアクション棚に並ぶハリウッド大作ばかりだった。つまりここロサンゼルスでの映画製作の断片を垣間見るのは長年の夢であり目標であり、今回の旅の目的でもあった。 大学のあるアーバインはサンタモニカからは少し遠い。友人がシェアカーを出してくれたので助かったがそれでも朝5時には起きて支度をした。 待ち合わせ場所へはバスで向かう。赤いイモムシのようなフォルムのダウンタウン行、メトロ・ラピッド 720系統だ。大型バスを電車のように二台繋げた姿は実に合理的だ。しかしこれがまたなかなか来ない。厳密には本数が少ないからなのだが、早めに準備をしていたのはこのことを聞いていたからである。 バスの車内から。大型トレーラーの方向転換待ち。肝心の外観をうっかり撮り損ねてしまったが、こんな感じだ(Google画像検索)。 彼と会うのは久しぶりだ。 しかしFacebookでよく見かけていたので何の違和感もなく再会することができた。別の国に居ながら近況を確認しあえるのだからいい時代になったものだ。 友人の運転する車はすぐにフリーウェイへと登った。日本の高速道路に近いが料金は基本かからないし特別変わった入り口があるわけでもない。少し遠くに用事がある時にはとても便利だ。 ただ少し危なっかしい。道路は片側5〜8車線ほどあり、路面はでこぼこ、中央分離帯付近にはゴミが散乱し、全体的な平均速度が時速130kmほどなのだからエキサイティングなどと言っている場合ではない。 そこまでしても車が必要な様子やバスの本数などを見て思ったが本当にロサンゼルスという街は自動車が必須なのだろう。それを友人に話したところ、どうもそこは長年問題になっているところらしい。 その昔、公共交通機関の強化の案が出たらしいのだが、自動車が売れないと困る某大手メーカーの圧力により潰されてしまったのだと言う。本当に馬鹿げた話だ、と彼は言う。現地の人もやはり問題視しているようだ。だが、最近は少しずつだが地下鉄が延びて行っているのだという、確かサンタモニカの周辺でも工事が行われていたはずだ。 これは別の日のフリーウェイの様子だが、当日は朝のラッシュのため車がひしめきあっていた。こんな生易しいものでは無い。 少し話がずれるがシェアカーはIDカード式だった。フロントガラスに設置されている非接触リーダーにカードをかざすとロックが解除されるのだ。僕は日本でもシェアカーを使ったことはまだないので同じシステムかもしれないがこれはなかなか面白かった。そして意外と認識が悪いのだ。 そんな状況もしらばく乗っていると慣れてくる。 どうやら彼は日本語を勉強中のようで、ドナ・サマーの発音がダンナサマーと同じだと言って二人で大笑いしていた。リスニング教材で覚えたらしい、聞かせてもらったがとてもじゃないが役に立つとは思えない可笑しな言い回しの教材だった。おそらく日本の英語教材もこちらの人が聞いたらこんな感じなのだろう。 だが基本は僕が英語を教えてもらう立場だった。 アルコール依存症をアルコホリズムと言うが、それの応用で常習的なクソ野郎のことをアスホリズムと言うらしい。多くのシチュエーションで使える素晴らしい言葉だ。 他にもこれは以前来日時に教わったことだがFワードなんかの汚い言葉を連発する事をトラッカーズマウス、と言うようだ。トラック野郎の口癖、といったところか。こうしてまた無駄知識だけが増えていく。 コロナ・デル・マー・フリーウェイからユニバーシティ・ドライブに入るとUCIへはもうすぐだ。 少し時間があったので先にランチを食べた。有機野菜をふんだんに使ったヘルシーなバーガーだ。ここのポテトフライがお勧めなのだと言う、確かにこれは美味い、ソースが最高だ。 アメリカでは意外と基本なのだがドリンクはリフィル可能、つまり飲み放題なわけだ。サーバーから自分で注ぐのだが、そこに自家製のレモネードなんかも用意してあり、ついつい飲みすぎてしまった。 参加予定の授業はCanon EOS C300をはじめとするEOS CINEMA最新機等を実際に操作出来るハンズオン形式なのだが、それまでには少し時間があるため校内を一人で散策してみることにした。 日本の大学とは比べ物にならない広さの敷地に、おそらくあれは校内用のレンタサイクルだと思われるものなんかも設置してある。一つの街のようだ。 また学生の作品を展示するスペースもいくつかあり、映像作品の上映も行われていた。さすがインターナショナルなだけあり作品の概念やアプローチも多種多様だ。しかし、なんだがアジア人っぽい感性だな、と思った作品は本当にそうだったりするから面白い。 オフィスの様子。さすがはDIYの国アメリカ、編集スタジオの内装などかなりの部分が自作されていた。 ちなみに中央の素敵なロゴも実は画用紙で手作りされている。驚きだ。 友人と合流し、クッキーを食べながらポストプロダクションの設備に関しての話を聞く。UCLAほどではないが一通り機材は揃っているようだ。しかし意外と内装は手作りが多く、編集室などDIYの真っ只中で今度壁の色を塗り替えるのだと言っていた。まだまだ伸び白がありそうだ。 おもむろにメジャーを取り出した友人曰く、アメリカのインチやフィートといった単位は本当に分かり辛く、センチやメートルなどの10や100といった切りの良い数字で変化する方が優れているのだという。アメリカの文化に切り込んで行く時の彼の眼差しは鋭い。 そうこうしていると授業の時間が近付いてきた。 少し専門的な話になるが、まずはCanonの人によるC300のイントロダクションから始まり各性能やどのようにワークフローへ取り入れて行くかの説明がなされ、いよいよハンズオンだ。 スーパー35mm相当CMOSを搭載したC300はもちろん魅力的だったが個人的に気になっていたのは4Kでの記録が可能な1DCとフルサイズ機の6Dだった。 技術の進歩は目まぐるしいもので、これを書いている時点で既に真新しさは無くなってしまっているので具体的な話は割愛するが、1DCは期待以上に魅力的なカメラだったが、6Dはやはり5Dの廉価版といった印象、Kiss Proというイメージだった。 手前からEOS-1DX、5D MarkIII、6D、1DC、そしてC300。 約3時間の授業が終わった頃にはすっかり日が沈んでいた。 この日はビデオアートの教授も交えてディナーを食べる予定になっていた。ロサンゼルスへ戻り友人の行きつけの珈琲ショップで待つ。サイフォンで淹れる本格派珈琲ショップで店内には挽きたての珈琲豆のいい匂いが漂っている。 Balconi Coffee Company 11301 West Olympic Boulevard, Los Angeles, CA 90064 http://www.balconicoffee.com 左:帰りの時間帯もラッシュ真っ只中だった。すごい交通量だ。 右:途中見かけたスターバックス。水族館のイメージか、凝ったデザインだ。 その後教授と合流し飛び切り美味いというピッツァ専門店へ。僕はキノコのチーズピッツァを頼んだが確かに飛び切り美味かった。 日本でのことなど変わりはないかなど話をしながらディナーを楽しみ教授を送るためにLAXへと向かった。そのままアジアへ飛ぶらしい。 世界を相手にアートで仕事をしている教授と友人に憧れを抱きつつ、上空に絶え間無く連なる飛行機の着陸灯を横目にサンタモニカへと戻って行く。 Tips 今回はカメラ繋がりと言うことで持参した機材に関して話そうと思う。 実を言うと車を借りてロードトリップをする計画を立てたあたりからどうせならロードムービーを撮ろうと思っていたので割と多めの機材になってしまった。これもまだ全く編集していないが。 基本は動画とスチルが兼用できる一眼デジタル、EOS 7Dをメインに、音声はZOOM H4n、スチル用のサブ機にSIGMA DP2xを使用。また次回登場するが現地調達したGoPro HERO3 Black Editionを車載カメラとして使用していた。だがなんだかんだでスナップとしての写真と動画で一番威力を発揮したのはiPhone4Sだったわけだが。 撮影に関してはここロサンゼルスが一番気を使った。ネバダの内陸なんて誰もいないので三脚を立ててカメラを回したまま車で1マイルほど戻って撮影なんて無茶も出来たし(何処に置いたか見失ってしまう勢い)、サンフランシスコやニューヨークなんかは観光客も多いためカメラをぶら下げたままでも問題なかった。しかしロサンゼルスの場合、場所にもよるがどうも視線が気になりiPhoneでさえ強奪されそうな気配があったのは確かだ。まぁ僕が警戒し過ぎだったというのもあるが、気をつけるに越したことは無いと思う。 そういえばハリウッド周辺で、一眼を首からぶら下げてフリフリのスカートを履いた日本人らしきカメラ女子が一人で歩いていたのだが、大丈夫だったのだろうか。 旅のお供
No.313
2013/05/31 (Fri) 00:02:15
サンタモニカ・ピア 国内旅行でもそうだが、旅先では宿泊地の周辺を歩いて回るのが好きだ。 車があるとすぐに遠くへ行ってしまうが、歩きは帰りのことも考えるからか宿を中心に円を描くようにじっくりと散策することが多いので、車では見落としてしまうような小さな発見がたくさんあって面白い。出来るだけイヤホンは付けない、耳からの情報にもまた多くの発見があるからだ。 ロサンゼルス到着の翌日、空は青く澄み渡り痛いくらいの日差しが照りつける快晴だった。とても心地が良く、まさにイメージしていたカリフォルニアそのものだ。気温は長袖でちょうどよいくらいだが、日陰に入ると少し肌寒い。 まず現地に着いたらプリペイド式の携帯電話を買おうと思っていたので、昨夜のサード・ストリート・プロムナードを歩く。夜とはまた違った印象でリゾート地の風格を醸し出している。 何件かエレクトリック・ストアをまわり最終的に紹介されたT-Mobileというチェーン店へと向かった。ウィルシャー・ブールヴァード上にある店だ。 プリペイド携帯はあったものの、確かプリペイド番号と本体のセットで最安値が80ドル。予想していたよりも値が張ってしまったため断念した。 だが案内をしてくれていた店員のスレンダーで褐色美女のお姉さんは諦めきれなかったのか、iPhoneを持っているならSIMだけ入れ替えれば行けるとAT&TのSIMカードを入れてくれた。 もちろん僕はSIMロックされているiPhoneだと分かっていたのだが、これもコミュニケーションだと接続エラーが出るまでたわいない会話を楽しんだ。つまりスレンダーにサレンダーだったわけだ。 ウィルシャー・ブールヴァードをしばらく歩くとオーシャン・アヴェニューへと突き当たる。一面に広がる太平洋が年間325日晴天と言う陽の光を受けてギラギラと輝いている。その手前を走るのがパシフィック・コースト・ハイウェイ、サンフランシスコへと続く州道1号線だ。 このアルバムのタイトルは収録スタジオの住所だと言われているがそれはマイアミでの話、ここはオーシャン・アヴェニューである。仕方が無いので461オーシャン・アヴェニューを探しながら歩く。 海からの潮風を右手に感じつつ、しばらく歩くと海上にひときわ目立つテーマパークが見えてきた。サンタモニカ・ピアだ。 あの有名なゲートをくぐり州道1号線をまたぐ橋を下っていくと観覧車やジェットコースターがあるパシフィック・パークの入り口が見えてくる。タコの形をしたオブジェのある場所だ。面白い形をしている。その横では空中ブランコの体験が出来るようだ。 また、ここサンタモニカ・ピアはルート66の順方向終着点としても有名だ。 平日にも関わらず多くの人で賑わっているが、この開放感とカラッと乾いた澄んだ空気のおかげか、とてもゆっくりとした時間が流れていた。 僕は自販機でミドリ色の炭酸飲料を買いベンチで暫く海を眺めていた。あまり美味しいものでは無いはずだがロケーションのお陰か美味しく感じてしまう。 こちらのパトカーはいちいち格好良い。 ゆっくりと水平線へと沈んで行く夕陽は本当に美しく、定番だがフライデイ・ナイト・ファンタジーが頭にずっと流れていたのは言うまでもない。 水平線に日が沈むとロサンゼルスの街は電気を消したように一瞬で暗くなる。それだけこの街は太陽と密接な関係にあるのだろう。 さあ、どこかで夕食を食べてホステルに戻ろう。 Tips 今回、日本からモバイルルーターを借りて行こうか検討したのだが、一日800円程でオプションを合わせると一ヶ月で3万円ほどになり予想より高かったため使用しなかった。 しかし上記のプリペイド携帯や、後の話で出てくると思うが外出先での連絡のやり取りやレンタカーのナビの問題など、結果としてモバイルルーターを借りていた方が安くて安心だった気がする。 宿のフリーWi-Fiも弱い場合が多く、混雑時のカフェや部屋では使用できない場面が多かった。またロサンゼルスは街中にはCity Wi-Fiが飛んでいる地域があるが、これもまた電波が弱くなかなかログイン出来ない。 アナログの地図で旅をしたいから必要ないと言う人も、外出先での連絡含めネットに繋ぐ可能性がある場合は検討してみても良いかもしれない。 旅のお供
No.312
2013/05/28 (Tue) 04:06:15
ロサンゼルスへ到着 旅慣れない50Lのスーツケースを転がし、背中にはカメラ機材をぎっしり詰め込んだリュックサックを背負い、11月の肌寒い羽田空港を飛び立った。そう、アメリカへ向かったのである。 単身でアメリカへ、しかも一ヶ月も周遊する旅は初めてだった。中学生の頃、交換留学生として一度だけオレゴンのポートランドへ行った事があったが、それ以来は憧れとしてだけの存在だった。 それにしても久しぶりの飛行機はテンションがあがる。機内では時間帯の都合もあり映画は特に見なかったが音楽チャンネルで先日出たばかりの森高千里SINGLESが延々と流されていたのは、まだ買えていなかった僕にとって嬉しかった。他にも山下達郎の専門チャンネルなんかもあって半々くらいで聞いていた気がする。不思議と洋楽チャンネルに合わせなかったのは暫く日本文化から遠のいてしまうためか、潜在的な不安か、もしくはあまり良い曲が流れていなかったからかは定かではないがとにかくあまり聞かなかった。 そうこうしているうちにランディングアプローチへ入ったとアナウンスが入る。閉められていたサンシェードを開けると海上から陸地が見えてきた、アメリカ大陸だ。 時刻は夕暮れ、大きく伸びるフリーウェイには規則正しく並ぶヘッドライトとテールランプが輝き、海岸線の道路脇には大きなヤシの木が見えてきた。カリフォルニアの大地を紅く染めながら水平線へと沈んで行く美しい夕日を受けながら、機体はLAXへと降り立った。 少し話がずれるが、ロサンゼルス国際空港、略してLAXの読み方が「ラックス」なのか「エル・エー・エックス」なのか暫く迷っていたのだが、どうやら後者の方が正解らしい。出国前に滞在地を舞台とする映画を何本も見直していたのだが、その中の確かファイトクラブでエル・エー・エックスと発音していた。 Los Angeles International Airport 1 World Way, Los Angeles, CA 90045 http://www.lawa.org/welcomelax.aspx ロサンゼルスに来たのは初めてだった。夜間は危険だから出歩かない方がいいと何人もの経験者にアドバイスをしてもらっていたのだが、入国審査までに時間がかかってしまい空港を出たのが21時を回ってしまっていた。18時以降は外出するなとさえ言われていた僕にとっては早々の危機的状況である。 さらにインフォメーションで聞き、乗り込んだ無料シャトルバスがいつまで経っても目的地のシティバスターミナルに到着しないのだ。空港駐車場内をグルグルと回っているだけでまた一人また一人と乗客が降りて行き、結局一人になってしまった。 さすがに間違っているのではと思いドライバーに聞いてみるが、ついたら呼んでやるから待ってろとのこと。どうやらだだっ広い駐車場を全て周り終わってからターミナルへと向かうようだ。 さすがは自動車社会、バスで移動しようなどと考えたのがそもそもの間違いか。 そこからさらに乗ること十数分、LAXシティ・バス・センターに到着し、BBBことビッグ・ブルー・バスに乗り換える。目的地はサンタモニカのユースホステルだ。 もう空港からは距離が離れているためか旅行用スーツケースを持ったアジア人は目立つ。途中乗ってきたぼろぼろの服の男が小銭をチェンジしてくれとバスの中を歩き回ったあと僕の後ろのシートに座った。 日本人かと彼が問いかけた。まず日本人と言われたことに驚いた。僕はてっきりアメリカ人なんてアジアの人種を判断出来ないと思っていたからだ。意外と日本と言う国は存在感があるのかもしれない。そんな驚きもあり、ロスは気に入ったか、行った事はないが俺も日本は好きだ、などたわいない会話をした。 ここで彼がおもむろにタバコを吸うようなジェスチャーをして、ウィードを試してみるかと言っている。最初は何のことかわからなかったが、どうやら彼が手に持っているのは「ハッパ」のようだ。貴重なお誘いではあるが丁重にお断りした。これぞアメリカ、そしてさすがはロサンゼルス、ついて一時間かそこらでハッパを勧められるとは。そして後ろのイギリス人っぽいお兄さん、笑ってないでフォローしてほしいものだ。 後々知るのだが、サンタモニカは高級住宅地として有名で治安もよく深夜まで遊ぶことが出来るようだ。偏りの激しいアクション映画好きが高じてアメリカのイメージがすこぶる危険な物になっていたのだが、どうやら現実はそこまででもないらしい。ちなみにそのサンタモニカが運営するビッグ・ブルー・バスも治安の悪い地域は通らないので車内も比較的安全なのだそうだ。よく読めばすべて地球の歩き方に書いてあったのだから事前にしっかりと読んでおくべきだった。 受付を済ませ部屋でくつろぐ。四人部屋だが、オフシーズンだからかどうやらルームメイトは一人だけらしい。 彼はイスラエルだったか、確か中東の出身だった。長髪髭面に両腕タトゥーでいつもヘッドホンでパンクらしき曲を聞いている。第一印象はなかなか強烈だったが話していると結構面白いやつだった。ギタリストだと言う、話が合いそうだ。 ロサンゼルスでの最初の夕食を取るべく、サード・ストリート・プロムナードを歩く。せっかくだから一杯引っ掛けて行きたい、そう思っているとひときわ賑わうオープンテラスのカフェバーを発見した。 入り口の陽気な兄ちゃんにパスポートを見せ、カウンターでシーフードタコスとオススメのビールを頼んだ。あまり確認していなかったがメキシコ料理店だったらしくライムのささったコロナが出てきた。量が多く食べにくいがタコスも美味い。いい店だ、サンタモニカに居る間にもう一度こよう。 タコスは安定の美味さだ。店を出る頃には周りの人もまばらになっていた。 こうして到着した初日は終わった。 明日からはいよいよアメリカでの生活が始まる。楽しみで観光パンフレットに目を通したりしていたが移動疲れとジェットラグですぐに眠りへと落ちていた。 ただ一つ、気がかりだったのがなぜか僕のベッドだけヒョウ柄だったことだ。 Tips 今回は初日の話ということで文章メインだが、これからはもっと写真も交えて話が出来たらと思う。 ちなみに最終的な今回の旅のルートと日程はこうだ。 (ロードトリップで立ち寄った主要な場所も書き出している。日付は現地時間。) 2012/11/12 東京 2012/11/12 ロサンゼルス サンタモニカ 2012/11/17 ロサンゼルス ダウンタウン 2012/11/23 ラスベガス 2012/11/24 ネバダ レイチェル 2012/11/26 ヨセミテ国立公園 2012/11/27 モントレー 2012/11/28 サンフランシスコ 2012/12/04 ニューヨーク 2012/12/13 東京 ちなみに僕自身も旅の初心者と言うことで、よく知っている人にとってはなんてことない話が多かったりもするが、自分の備忘録としても残しておきたいので軽く流してもらいたい。 旅のお供
No.311
2013/05/28 (Tue) 04:04:04
はじめに 少し前の話だが去年の11月にアメリカに行ってきた。 11月中旬から12月中旬まで、ロサンゼルス、ラスベガスをはじめとするネバダの内陸、サンフランシスコ、そしてニューヨークをちょうど一ヶ月かけて周る旅だ。目的はアメリカでの生活や文化を体験するというもので、後々の海外進出への助走といったところ。宿は基本共同部屋のユースホステルで、スーツケースは持っているもののどちらかというとバックパッカーに近いものにしようと思っていた。つまり「旅行」というよりは「旅」にしたかったわけた。 しかし早いものでそれからもう半年も経とうとしているのだが、そこでの出来事をFacebookへの投稿と大量の写真ストックだけで済ませてしまうのも勿体ないなと感じたので、コラムのような形で少しずつここに書き溜めていこうと思う。可能ならば週一回程度、それでも書き終わるまでには結構時間がかかりそうだ。 写真多めでちょっと体験記を書きつつ、そこで思い出した音楽や映画なんかも紹介出来たら面白いんじゃないかなと思っている。というのもこの4月からInterFMのRoute761より独立した、Lonesome Highway(土曜13:00~13:30)が大変よい番組で、そこで紹介される大友博さんのコラムがなんともまた旅に出たくなる内容ですっかり感化されてしまったのだ。ちなみにそれを読み上げるのはThe Dave Fromm Showでお馴染みのあのデイブ・フロムだ。 なので今回は大友博リスペクトで、それっぽい良い感じの文章を良い感じに書いていこうと思っているので、旅好き音楽好き映画好きな人や、そしてそうじゃない人もちょっとたまに立ち寄って見てみたりしてくれたら楽しいんじゃないかな、と思っているんだ。 Tips 余裕があれば覚えておいて役に立った旅のTipsや、ついでに聞きながら読んで欲しい曲、こぼれ話なんかも最後に紹介していくつもりだ。 と言うのも僕も海外への一人旅なんて素人同然だったし、英語もあまり喋れなかったのだが、出国前に読んだブログの数々が現地での動きや英語に関して有力な情報源になり、またそこでの知識がとても役に立ったため今回このような形でフィードバック出来たらいいなと思ったからだ。 曲等を紹介するのは最近ブログの広告がやたら大きく目障りなのでどうせ出るなら関係した広告を作ってしまおうと考えたからという事情もあるのでその辺は寛大な心で受け止めて貰えたら嬉しい。 目次 アメリカの旅 No.000: はじめに ロサンゼルス サンタモニカ編 アメリカの旅 No.001:ロサンゼルスへ到着 アメリカの旅 No.002:サンタモニカ・ピア アメリカの旅 No.003:ビデオ・スタジオ アメリカの旅 No.004:フィルム・ツールス アメリカの旅 No.005:ユースホステルでの生活 ロサンゼルス ダウンタウン編 coming soon ネバダ ロードトリップ編 coming soon サンフランシスコ編 coming soon ニューヨーク編 coming soon
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Otsuki Naoki
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性別:
男性
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コンポジター
趣味:
アクション映画とロック
自己紹介:
ぶっきらぼうな態度でテーブルの上に置かれたもてなしのコーヒーからは豆の香ばしい匂いが漂ってきている、もちろんブラックだ。
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