No.316
2013/06/18 (Tue) 04:35:37
ユースホステルでの生活 ユースホステルでの朝は早い。 ドミトリータイプのため早く起きてしまうなんてことも最初のうちはあったが、数日もすればすぐに慣れ、翌日の予定が楽しみで目が覚めるようになった。今回はそんなホステルの話を中心に、クレジットカードやチップの事も交えて話していこう。 Hostelling International - Los Angeles/Santa Monica 1436 2nd St, Santa Monica, CA 90401 http://www.hilosangeles.org/ サンタモニカで泊まったのはホステリング・インターナショナルのユースホステルだ。ここは世界中の主要都市に展開する会員制のホステルで、他よりも安全で清潔だと教わり日本から予約を入れて行った。 一人旅初心者の僕は多少値が張る4人部屋に泊まったが、エコノミークラスなんてので多い所では12人部屋なんかもあったりする。 風呂トイレや洗面所、キッチンなどは共用で、部屋はあくまで寝る所と荷物置き場程度の感覚だ。くつろぐのは施設内にあるラウンジやカフェで、宿泊客の多くが旅人と言うこともあり結構気楽に話しかけたり出来る。 中学校の英語で"Hello how are you?"なんてのを習ったがまぁあまり使わない。隣に座っている人に突然"So where u from?"なんて声をかけるのが多かったし、僕もまたそう言って声をかけられた。 他にも顔見知りの相手には"How u doing?"なんてのが一般的で、多くの人が Are をほとんど発音していなかった。You を U としたのはそう言った崩した感じを出すための表現だ。 ここまで書いてもうお分かりだと思うが、僕は英語がそこまで喋れるわけではなかった。日常会話程度の聞き取りは出来たので言ってる事は分かるがなかなか喋るのは難しい。今回は英語の勉強も兼ねた旅であった。 ・部屋 部屋に関しては前にも少し述べたが、このようなタイプの二段ベッドが並び、それぞれにベッド下だったり別に備え付けだったりでロッカーが設置してある。またオートロックのため入室には専用のカードキーが必要だ。 僕はハードタイプのスーツケースをそのままロッカー代わりに使用し、展示PC用の盗難防止ワイヤーでベッドに括り付けていたが、まぁカリフォルニアやニューヨークへの旅行にしては若干警戒し過ぎだったかもしれない。 ロッカーには持参した南京錠を付けるのだが、例えばパンクのルームメイトなんかはいつも解放状態でその辺に持ち物が散らばっていた。僕のロッカーは彼の下だったのだが、帰って荷物を入れようとすると大抵1ドル札だったりコインだったりが上から落ちてきていて、いつもそっと戻していた。 他にも意外とカバンを置きっぱなしの人も多く、さすがに財布は無いが硬貨をポロポロ落としている人も多かった。まぁみんな所謂バックパッカーで荷物は服がメインだからラフな感じだったのかもしれない。 そんな連中と一緒にいると段々いい加減になってくるものだ。 これはまたサンフランシスコ編で登場するはずだが「巨漢のジョン」というなかなかファニーなオッサンがSFでのルームメイトにいた。ある日スーツケースのワイヤーを付けずに部屋から出ようとした時にそのジョンが物凄いキメ顔で「ナオキ、鍵をかけておいた方がいいぜ。」とアドバイスをしてくれた。 ベッドに寝そべったままでのキメ顔と、スーツケースに向けられた人差し指のバランスが物凄くツボに嵌って吹き出しそうになったが「そうだな、Just in caseだな。」と突っ込まずに真面目に鍵をかけたが、今考えるとやはり日本ではないのだから可能な限りの対策はしておくべきだ。ジョンは正しかった。鍵をかけない時は中身が盗まれてもいいものだけにしたい。 ちなみにこの巨漢のジョン、体格が良すぎてほとんど部屋から出ない。とにかくサンフランシスコで出会った中でいろんな意味で一番強烈な人物だった。サンフランシスコ編を楽しみにしておいてほしい。 それと、意外と役に立ったのが延長ケーブルだ。 部屋にはもちろんコンセントがあるが、人数分なかったり既に全部埋まっていたり、遠かったりなど自由に使えない場合が多いからだ。また僕の場合はカメラ周りの充電やラップトップに携帯電話と、それらをベッドの上で展開出来る環境作りには欠かせなかった。 ちなみにアメリカ以外の国でもそうだが、電圧に関しては特に注意したい。 プラグ形状は同じだったが、アメリカでは電圧が110や120Vと日本の100Vよりも高い。延長ケーブルを用意する時にはまず最初にチェックしたいポイントだ。また出国前に持参する電子機器の電源周りも一度全てチェックしておいたほうがよさそうだ。大体240Vまでだったりするのでそのまま持って行って使うことが出来るが、ヘアドライアーなどは対応していない物も多い。 ・朝食 HIのホステルは朝食がセットで付いている所が多く、朝7時から11時くらいまでキッチンやカフェで提供されていて、チェックインの時に宿泊日数分もらったトークンで手に入れることが出来る。また確かサンタモニカは無くなり次第終了だったような気がする。 基本の形はパン類とフルーツ一個、コーヒーやオレンジジュースなどの飲み物のワンセットだが日によって変わったり場所によって違ったりと様々だ。 例えばサンタモニカではシリアルにシロップ着けのカットフルーツとヨーグルトを混ぜれたり、サンフランシスコ・フィッシャーマンズワーフではワッフルかクロワッサンをトーストで焼いて好きなジャムを付ける事が出来る。そしてニューヨークではホットチョコレートやドーナツなんかも選べたりする。この組み合わせは最高だが、朝から目に見えて高カロリーなので覚悟が必要だ。 左:サンフランシスコでの朝食。たまに梨が選べたりもした。 右:セルフの場所が多かったがニューヨークはカフェで注文出来る。 サンタモニカに戻ろう。 朝食にピーナツバターに近いジャムが出ていたのだが、どうも食べ慣れない味で前に座っていた男性と話題になった。 彼はフランス出身でバイクの旅をしているらしい。いい趣味だ。明日からダウンタウンに宿を移すらしく駐車場が高いという愚痴と治安に関して心配していた。LAは怖いと言われやってきた僕もまた、同じく翌週からダウンタウンへ移ることになっていた。 お互いにスキッドロウには近付かず気を付けようと言うことで別れたがその時は日本人以外も治安を心配するのかと驚いた。普通に考えれば当たり前の事なのだが。 ・風呂とトイレ アメリカでは朝シャワーを浴びる人が多いが、多くのホステルでは24時間自由に入ることが出来る。ここサンタモニカではバスタブ無しのシャワールームが三つほど並んでいた。 比較的清潔だったが床のすのこがどうも気持ち悪かったので100円均一のスリッパを持参しておいて正解だった。 トイレは、まず個室の扉下に大きな隙間がある事に驚くだろう。これは犯罪防止のためらしいが日本のものに慣れているとなかなか落ち着かない。下手をすると隣に入っている人の足が見えるくらいだ。 これは確かニューヨークの空港だったが、扉の建て付けが悪い、というかドアが半分外れていて閉めても10センチほど隙間が出来てしまうものなんかもあった。 またトイレットペーパーが特大ドラムで低音を響かせながらごろごろと引き出すタイプだったり、通常サイズのものが最初から5個ほど横に並べてあったりととにかく合理的だ。悪くいうとあまり上品では無い。 ちなみにシャワールームとトイレは同じ部屋の中に隣接している。この辺りの写真を撮るのをすっかり忘れてしまっていた。 ・洗濯 連泊するともちろん洗濯の必要も出てくる。旅人が多いことからホステルにはランドリーも設置してある。アメリカで洗濯をするのは初めてだったが、ここでもクォーターが大量に必要になるので先に受付で両替してもらっておいたほうが良さそうだ。 一般的な洗濯機(上)と乾燥機(左)。ここのホステルは洗濯物の盗難の心配も少なかったので終わるまでラウンジでくつろいでいた。 基本的な操作方法は日本のそれとほとんど変わらない。もちろん英語ではあるが簡単なマニュアルも書いてある。 コインの投入はこうだ。クォーターを必要分並べて台座ごと押し込む。足りない場合どうなるのかは分からない。 またしっかり奥まで押し込まないと入ってくれない。 ちなみに金額シールと投入硬貨数の表記が違っていたり、台によって表記が違ったり案外適当なので、最初に受付で確認しておいた方が無難だ。 日本から小分け粉洗剤を持って行っていたのでしばらくは必要無かったが買うことも出来る。 ・イベント ホステルでは毎日様々なイベントが用意されている。ロサンゼルスでは既にスケジュールを固めていたのであまり参加出来なかったが街のガイドツアーやパーティー、ライブなどがある。 その中に無料のコメディー・ショーがあり、僕はあまり興味が無かったのだがカフェから出たところでお姉さんに呼び止められてしまった。どうやら客が入っていないらしい。 まぁ物は試しと参加してみることにした。とは言ってもそこまでしっかり理解出来るわけではないので笑うポイントがわからなかったりもする。ただ下ネタは万国共通のようでそこそこ笑えた。 だが他にも差別とまでは行かないが割と人種の違いや同性愛ネタなんかが多かった気がする。日本人男性は僕だけだったので日本人の男はHENTAIを見るんだろ?としつこく聞かれ若干嫌気がさしていた。ちなみにHENTAIというのは成人向けアニメの英語名だ。 その後も何度か日本人として小馬鹿にされた気がする。つまりは気分を害したわけだ。こういう時に皮肉の一つや二つ、さらりと言えるくらいには英語を喋れるようにならなければいけないと痛感した瞬間だった。 しかしまぁ「メキシコ人は『よぉLADY電話番号教えろよぉー』とすぐに聞いてくる」という話だけは面白かったので良しとしよう。 Tips ついでなので今回はクレジットカードとチップに関して話そうと思う。 ・クレジットカード クレジットカードは海外旅行保険のためにVISA二枚MasterCard一枚の計三枚を持って行った。カードの海外旅行保険はほとんどオマケのようなものだが、実はいくつかの項目で他のカードと合算することが出来る。また病気で死亡の場合は保険が効かない。 補償額が大きい点でオリコカードを選んだ。審査が緩く即発行してくれる点で楽天カードも用意したがこちらは利用付帯、つまり旅行先までの交通費を支払った場合にのみ機能する。そして予備にKCカードを持参した。 オリコカード 楽天カード KCカード ・参考ブログ、このあたりが役に立った。 海外旅行保険クレジットカードの落とし穴 海外旅行保険付帯のクレジットカード比較一覧表 カードの種類では他にはアメリカン・エキスプレスなんかも一般的だが、日本発のJCBは使えない場合が多いらしい。まぁVISAが一枚あれば大体行けるが一度だけ使えなくてMasterCardで支払った場面があった。モントレーのモーテルでの事だ。 アメリカではカードでの支払いが一般的だ。もちろんキャッシュでも行けるがキャッシュオンリーの店は圧倒的に少なかった気がする。 カード決算で日本と違うのはPINコード式では無くサイン式がほとんどだと言うことだろう。もちろん日本語でも大丈夫だ。カード裏面と同じサインを記入する。 他に面白いのはレジ横のPDAの様な端末に自分でカードを通し、タッチパネルにサインを書くタイプだ。これにはiPhone版もあり、イヤホンジャックにささったリーダーに通して決算をする。 またカードが使えない場面もある。 まず代表的なのがガソリンスタンドでの支払いだ。日本同様のスタンド横リーダーにカードを「一瞬だけ」差し込んで素早く抜くのだが、詳しい理由はわからないが現地のカード以外は認識しない場合が多い。これは公衆電話でもそうだった。 この場合、古いアクション映画のようにスタンドの事務所に行って「何番にお願い」と言って給油してもらうのだが、満タンにするのは少し面倒くさい。というのも何リットル入るかわからないので事務所を往復する羽目になるわけだ。 これは各スタンドによって対応が代わる。最初に多めに請求しておいてから差額を返してくれるところや、先に満タン入れさせてくれるところ、(これはかなり心配ではあるが)給油が終わるまでカードを保管されるところなどがある。最後のはカードホルダーがあり普段からそういう方法を取っている場所のようだったので渡したが出来れば避けた方がよさそうだ。 最後にクレジットカードは盗難にあってもすぐ対応出来るようにカード番号とカード会社の緊急連絡先のメモを財布とは別で持ち歩いておいた方が安心だ。 また街中でのスリやスキミングの防止としても出来るだけ財布は鞄の奥にしまっておきたい。 ・チップ 英語表記でTIP、正確な英語読みでティップだが、こいつがまた面倒だ。払うべきか幾ら払うのか終始戸惑った。 簡単に分けると、テーブルまで料理を運んでもらったり、タクシーに乗ったりなど何かサービスを受けた場合はチップを払う。 払わなくていい場合、任意なのは、ファーストフードやコンビニ、レジ横にチップ入れが備え付けてある店だったりなどだ。 洋服屋などでは裾直し等で結構な手間を割いてもらった場合は渡してもおかしくはないが基本必要無いらしい。 サービスと言う点ではこのあとの話で出る映画スタジオでのツアーに家族連れで参加していたお父さんが、最後にガイドへチップを渡そうとしていた。ガイドは「ツアー代に含まれているから必要ないですよ」と断っていたが、まぁ臨機応変にという事か。 渡す額は代金の15〜20%くらいで満足度に応じて変動させるようだ。計算には消費税を含まない金額を使う。 計算が難しい場合はiPhoneアプリでTipStarと言うのがあり、数人での計算などもしてくれて便利だった。 これはUCIの友人に聞いた話だが、店の料理が不味く、サービスも最悪でよっぽどひどい時には2セントだけポンポンと残して帰るのだと言う。これは二度と来ない、と言う憤りも表しているのだろうか。まぁやらない方が無難だ。 支払う方法は大体帰り際にテーブルの上にキャッシュで置いておく場合が多いが、カードで支払うことも出来る。 カード決算の時に渡される請求書にサインをするのだが、その時よく見るとTipもしくはGratuityの項目があるので、そこに渡したいチップの代金とそれを含めた合計金額を記入するのだ。ただ合計金額の記入を間違えると店側の都合の良い方を請求されてしまう場合もあるので注意したい。これはPDA版の時も同様に指定出来る。 また独自の文化なのだろうか、キャッシュオンのバーでのチップ支払い方法に、ドリンクを受け取る時に1ドル、さっとカウンターに残して行くと言うものがある。お釣りを受け取ったあとそこから1ドル札残しておくとスマートだ。 またライブミュージックのある店ではミュージックチャージをチップとして支払う場所もある。その場合、店員がバケツを持って回ってくるので1ドルほど放り込んでおけばOKだ。 旅のお供
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質問です!
初めまして!
今年の9月にLAに初海外一人旅に行くのですが、 ブログで紹介されていたYHに泊まろと思っています!そこで質問なんですが、泊まる際の予約の方法だったりいつチェックアウトするとかは自分で現地に行って自由に決められますか? よろしければ返信お願いします! Re:質問です!
こんにちは!LA一人旅いいですねぇ!
YHについてですが、現地で直接予約することも、チェックアウトの日程を延ばす事も、部屋に空きがあれば可能だったと思います。キャンセル(チェックアウト日を早めるなども)は僕が行った時は確か2日前?だったかまでは無料で、それ以降は段階的にキャンセル料が発生したはずです。規約が変わっているかもしれないので、可能性がある場合はホステルに問い合わせてもらった方がいいと思います。 ここは部屋数が多いので融通はきくと思いますが、シーズンによっては結構埋まっちゃってたり大部屋しか空いてないなんてこともあると思うので、予定が分かっていたら事前に予約を入れていった方が安心かもしれないですね。 予約は公式サイトで出来たはずです。 https://www.hihostels.com/hostels/hi-los-angeles-santa-monica/notice-board#hostel-tabs 楽しんできてください!!
Re:Re:質問です!
返信ありがとうございます!
公式サイトから無事に予約出来たみたいです! Bookingなんとかって! 今年から新たに独学で英語の勉強してるんですけど、まだ日常会話もまともにはできない感じで・・・ いざ現地LAXに着いてからなんですけど、LAXからYHまでの移動手段と経路はどのようにすればよいでしょうか? Re:Re:Re:質問です!
LAXからYHへはビッグ・ブルー・バスで安く行けます。確か、空港の無料シャトルバスでシティバスターミナルへ行ってからBBBに乗り換えるという流れだったはずです。
他にも値段は高くなりますが、タクシーかハイヤー的なものも空港で言えば手配してくれたはずです。 現地への到着時刻は何時くらいですか?サンタモニカあたりであれば夜遅くても問題ないですが、荷物もあると動きにくいですし、先にルートを確認しておいたほうがいいかもしれないですね。 あと英語は案外なんとかなりますよ!笑 僕はこのルートを使いました。 https://www.google.co.jp/maps/dir/%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF,+%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD+%E3%80%9290045+CA,+Los+Angeles,+World+Way/Hostelling+International,+1436+2nd+St,+Santa+Monica,+CA+90401+%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD/@33.9683998,-118.4305355,14z/data=!4m15!4m14!1m5!1m1!1s0x80c2b0d213b24fb5:0x77a87b57698badf1!2m2!1d-118.40853!2d33.941589!1m5!1m1!1s0x80c2a4d03b9d770b:0x3bc48de3c7234862!2m2!1d-118.496309!2d34.013919!3e3!5i2 BBBのルート http://bigbluebus.com/Routes-and-Schedules/Route-3.aspx
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去年のアメリカ旅行記を更新中。ロサンゼルスからエリア51のあるネバダ州、サンフランシスコまでドライブ、からのニューヨーク。週一更新目標。
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