関西３空港時代到来

着工から6年5ヶ月、ついに神戸空港"マリンエア"が本日開港しました。
初日の今日はあいにくの天気でニュースを見ていても曇り空に航空機が消えていくという状態でしたが、乗客率はどの機体もほぼ満席で、出だしとしてはいいんじゃないでしょうか。

神戸空港HPより

それにしても、こういう「新しい物」にはみんな興味津々ですね。
第1便に乗った乗客には「セントレアの時も1便に乗ったんだよ（自慢）」っていう客もいたり、ただたんに見物に来ただけって人もいたようです。


Yahoo News より
管制塔からの指示を待つ、第1便のJAL機B-777


神戸と言う近場（つっても遠いけど）に空港が出来て、利便性がグッと増すことを期待したいですね。


しかし、利便性の点とは対照的に「税金の無駄使い」「航空事故の危険性」についても色々と懸念されているのも現実。

私も税金の無駄使いだという点は、少なからずあっていると思う。
今日の神戸空港利用率がこれからもずっと続くとは思えないし、現に採算の取れていない空港なんてそこら中にある。
かといって「開港反対」などというスケールの小さい考えではない、まぁ既に空港自体は開港してしまっているのだから、今更騒いだところでもう手遅れ。
それよりも、建設の判断材料である、「空港利用者の見込み」をもっと厳しく審査する必要があるのではないかと思う。

本当に初年度319万人もの旅客を取り込むことができるのかなど、3140億円というビッグビジネスなだけに、これまで以上に慎重になってほしいところでしたね。
大きな赤字が出た場合は国庫支出金、つまり税金から維持費が引き落とされるわけですし。

もちろん、見込み以上の利用客を確保出来るに越したことはないんですけどね。神戸の街がより発展するだろうし。


そして「航空事故の危険性」という問題


スパイアイテムGoogle Earthより加工

これも開港前から言われていたことですが、やはり24km圏内（だったっけ？）という非常に狭い空間の中に大きな空港が3つも存在し、しかも大阪空港へアプローチする機体が神戸空港上空付近を通過するなど、危険性は大きいと思われます。
ちょっとしたミスがニアミス、最悪の場合衝突・接触事故へと繋がるとも考えられる。
前に何処だったかは忘れましたが、管制塔が高度計の桁を読み間違え、航空機がニアミスをするという事件がありましたが、絶対にそのような事態が起こらないよう、管理体制を徹底してもらいたいものです。
このことは神戸空港だけでなく、関西空港や大阪空港にも言えることですから、"客の取り合い"などの前にしっかりと双方の理解を深めておいてほしいですね。
まぁ午後10時～午前7時の時間は関空のみの運行となるので、夜間はさほど問題ないように思えます。



とまぁここまで神戸空港の陰の部分とも取れることを重点的に話してきましたが、神戸という美しい港街に空港という新たな交通手段が出来、今まで以上に便利になることは、やはり喜ばしいことですね。

この「神戸空港マリンエア」が地域活性化などのプラスの面へ進んで行くことを願うと共に、神戸の新たなシンボルとなればいいですね。


スパイアイテムGoogle Earthより
神戸空港建設途中の"KOBE"ロゴ




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